ローコスト住宅が安い理由3つと、4つの見極めポイント
- #家づくりのお役立ち記事
新たな生活のスタートを切るための住まい選び。
その中で「ローコスト住宅」はその手頃な価格から多くの人々に注目されています。
しかし、その安さの裏にはどのようなメカニズムが働いているのでしょうか?
また、安さだけに目を奪われて後悔しないためには、どのような対策が必要なのでしょうか?この記事では、ローコスト住宅の魅力とその落とし穴を解明し、後悔しないための7つの対策をご紹介します。
- ローコスト住宅がどんなものか気になる人
- 家づくりはなるべく安く済ませたい人
- シンプルなつくりの家人
- そこまで機能性にこだわらない人
なぜローコスト住宅が安いのか
1. 大量生産によるコスト削減
ローコスト住宅が安い理由の一つは、住宅パーツの一括製造によるコスト削減です。
これは、同じ設計の家を大量に生産することで、一軒あたりの建築コストを下げるという戦略です。具体的には、ローコスト住宅メーカーは、同じ設計の家を何十軒、何百軒と大量に建築します。その結果、部材の仕入れコストや製造コストが大幅に下がります。
また、同じ設計の家を何度も建てることで、設計や打ち合わせの回数が減りそこにかかる人件費が削減できます。これらの要素が組み合わさることで、ローコスト住宅は他の一般的な住宅よりも大幅に価格を抑えることが可能となります。
2. 広告費の抑制
次に、ローコスト住宅メーカーは広告費を抑制しています。これは、価格競争力を保つための重要な戦略です。多くのローコスト住宅メーカーは、大規模なテレビ広告などの高額な広告手段を避け、インターネットや口コミを中心に広告活動を行います。これにより、広告費を大幅に削減し、その分を住宅価格の抑制に回すことができます。
3. シンプルな設計
ローコスト住宅はシンプルな設計によりコストを抑制します。
これは、必要最低限の機能を持つシンプルな設計にすることで、余分なコストをかけずに住宅を提供するという戦略です。具体的には、ローコスト住宅は複雑な形状の部屋や特殊な建材を使用しないことで、建築コストを下げています。また、シンプルな設計は、住宅のメンテナンスコストも抑える効果があります。
例えば、特殊な形状の部屋は、修繕や改装が難しく、結果的にコストが高くなる可能性があります。しかし、シンプルな設計の住宅は、そのような問題を避けることができます。これにより、ローコスト住宅は初期費用だけでなく、長期的な運用コストも抑えることが可能となります。
購入時に気を付ける4つのポイント
安くて購入しやすいローコスト住宅ですが、みんな気になるのは「デメリット」の部分ではないでしょうか?次は購入時に気になる注意点を4つ説明していきます。
1.プランの制限
ローコスト住宅は、間取りや建具を何通りかのプランから選び組み合わせて作る規格住宅の場合がほとんどです。自由に間取りや建具を決めたい人には不便に感じるかもしれません。
2.耐久性・耐震性・遮音性
ローコスト住宅は、費用を抑えるために一部の品質を妥協している場合があります。
そのため、耐久性・耐震性・遮音性が高性能住宅に比べて優れているとは言えないケースも。ただし、もちろん建築基準法に則って設計・建築はされますので、法律として適正な基準は満たしています。
最近の日本では地震が増えているので耐震等級についてはしっかりと確認をすることをお勧めします。遮音性については、建てる場所が広い敷地で近隣をあまり気にしなくていいような場所の場合は気にならないと判断されるケースも多いようです。
3.規格外の選択による費用増
ローコスト住宅は、決まった物を大量に発注することで費用を安くしています。ですので壁や柱、床、ドアなどを選ぶ際にハウスメーカー指定規格外のものを選びすぎると、費用がかえって高くなってしまうので注意が必要です。
4.保証期間
ローコスト住宅の場合、保証期間が数年と短いケースもあります。契約時に保証期間を確認しておくと安心です。また、建築中に業者が倒産してしまい建物が完成しないトラブルにあわない為に住宅完成保証機構などに加入している会社かなど確認したほうが良いでしょう。
まとめ
今回はローコスト住宅の特徴と注意点について解説していきました。
ローコスト住宅は他の住宅方法と比較してもかなりお手頃で、ローンの負担もかなり減ることで家計にも優しい住宅です。できるだけたくさんのロ―コスト住宅を見学することで、見どころもわかっていくでしょう。