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坪単価とは何か?知らないと損する家づくりで重要な5つの基礎

  • #家づくりのお役立ち記事

ハウスメーカーや工務店の情報を見ていると、価格を示す情報として「坪単価」という単語を目にする機会も多いでしょう。坪単価とは、文字どおり1坪当たりの建築費を示す数字なので、一見すると簡単に建築費用の総額が計算できるように感じられます。しかし、坪単価には、参考にするうえでいくつか気をつけておきたい注意点があります。

今回は、坪単価の基本的な意味や相場計算時に注意したいポイントについて詳しく見ていきましょう。

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この記事がオススメな人
  • 熊本で家を建てようと考えている人
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  • 坪単価や建築費用などお金に関して不安がある人

1. 坪単価の基本的な理解

坪単価とは、建築業界で一般的に使用される用語で、1坪(約3.3平方メートル)あたりの建築費用を指します。これは、建築費用を計算する際の基準となる重要な指標です。坪単価は、建築費用の見積もりや予算計画を立てる際に重要な役割を果たします。

坪単価を理解することで、建築費用の見積もりが適切であるかどうかを判断することができます。また、坪単価を用いて自身の予算と建築費用を比較することで、自分が望む家を建てるために必要な費用を把握することができます。

さらに、坪単価は建築会社間の比較にも使用されます。同じ坪数の家でも、使用する材料や設計、施工の品質によって坪単価は変動します。そのため、坪単価を比較することで、各建築会社のコストパフォーマンスを評価することが可能です。

2. 坪単価の計算方法

坪単価の計算は非常にシンプルです。建築費用を建築面積(坪)で割ることで求められます。

坪単価 = 建築費用 ÷ 建築面積(坪)

3. 坪単価に影響を与える要素

坪単価は、以下のような要素によって影響を受けます。

  1. 建築工法
  2. 建築設計の複雑さ
  3. 建築地の地形や地質
  4. 建築会社の技術力やブランド価値

これらの要素を理解することで、坪単価がどのように決まるのか、また、どのように節約することが可能なのかを理解することができます。

・建築工法による違い

工法坪単価(万円)
木造約58.7
鉄骨鉄筋コンクリート造約132.9
鉄筋コンクリート造約94.3
鉄骨造約81.5
(2022年度建築着工統計調査より一部抜粋)

坪単価の全国平均

地域坪単価(万円)
全国約68.4
全国市部約68.7
全国郡部約65.9
東京約80.8
福岡約65.7
熊本約66.0
(2022年度建築着工統計調査より一部抜粋)

以上が全国的な平均値になりますが、施工会社や建築会社によってその算出方法が異なることに注意が必要です。

たとえば、あるハウスメーカーは坪単価を出す際に照明器具やエアコン、電気やガスの屋外配管の費用を含める場合がありますが、別のハウスメーカーではこれらを含めない場合もあります。さらに、建物の床面積の合計である延床面積ではなく、各階の床面積を合計した施工面積で割る場合もあります。これにより、同じプランでも坪単価が異なってくるのです。

このように、坪単価の出し方には共通のルールがないため、複数の建築会社の建築費用を比較する際には注意が必要です。同じ坪単価でも、含まれる項目が異なることがあります。坪単価を確認することで、各建築会社の建物の本体価格を比較しやすくなりますが、コストパフォーマンスを把握する際には坪単価だけでなく、含まれる項目や仕様にも注意を払う必要があります。建築プロジェクトを進める際には、より詳細な見積もりを取得し、全体の費用を正確に把握することが大切です。

4. 坪単価と総工費の違い

坪単価と総工費は、建築費用を考える際の2つの重要な指標ですが、それぞれ異なる概念であり、異なる意味を持っています。

まず、坪単価は、建築面積1坪あたりの建築費用を示します。つまり、1坪の広さを基準にした単価で、この数値を基に建物全体の費用を推測することができます。坪単価は、建物の大きさによらず、単位面積あたりの費用を知ることができる点が特徴です。

一方、総工費は、建築費用全体を指します。これには、設計費、施工費、管理費など、建物を建てるために必要なすべての費用が含まれます。総工費には、建物の大きさや構造に応じた全体の費用が反映されるため、坪単価とは異なります。

建築プロジェクトを計画する際には、坪単価を用いて予算の一部を把握し、総工費を計算することで全体の費用を把握することが重要です。坪単価と総工費の両方を考慮して、予算を適切に立てることで、円滑な建築プロセスを進めることができるでしょう。

5.坪単価で比較する際の注意点

建築会社ごとの出し方の違い

坪単価は建築会社によって算出の方法が異なります。ハウスメーカーや工務店によって、坪単価に含まれる項目が異なることがあります。例えば、照明器具やエアコン、電気やガスの屋外配管の費用を含めるかどうか、外構費用が含まれる場合もあります。このため、同じ坪単価でも提供される内容が異なります。

本体工事費のみに限定されることがある

坪単価は建築費用のうち、本体工事費のみを指す場合があります。そのため、外構費用やガス・電気の工事代などが含まれない場合があります。最終的な建築費用を把握するには、これらの追加費用も考慮する必要があります。

プランや設備の差に注意

同じ坪単価でも、提供されるプランや設備のグレードが異なることがあります。安い坪単価の家でも、高品質の設備や内装・外装材を使用している場合があります。坪単価だけでなく、具体的なプランや設備内容を確認し、自分の希望に合った家を選ぶことが大切です。

坪単価は参考指標として活用する

坪単価は建築費用の参考指標として役立ちますが、最終的な建築費用は個々の要件や希望によって異なります。坪単価を比較する際には、全体の費用や提供される内容を総合的に判断し、慎重に検討することが重要です。

まとめ

今回は坪単価とは何なのか、その仕組や、坪単価で比較する際の注意点について解説していきました。

坪単価は建築費用を示す指標であり、1坪当たりの費用を表します。ハウスメーカーや工務店のウェブサイトでよく見かけるこの情報は、建築費用の総額を把握するのに便利ですが、注意が必要です。坪単価は各建築会社で異なり、安易に比較すると誤解を招く可能性があります。

建築費用を正確に判断するには、坪単価だけでなく、設備や内装などの仕様も確認することが重要です。建築計画を立てる際には、坪単価を理解し、慎重に計画を進めることを頭に入れて、家づくりを行う必要があります。