木造と鉄筋どちらがオススメ?!メリットデメリット徹底比較
- #家づくりのお役立ち記事
あなたが新しい住まいを探しているとき、どのような要素を重視しますか?
立地、価格、間取り…これらはもちろん重要ですが、建築材料も見逃せないポイントです。特に、木造と鉄筋建築はそれぞれ異なる特性を持っています。
今回は、これらの違いをメリット・デメリットで詳しく解説し、あなたの理想の住まい選びに役立つ情報を提供します。
- 熊本で家を建てようと考えている人
- まだどんな家を建てようか決まっていない人人
- 住みやすい家づくりに興味がある人
- 家づくりで失敗したくない人
木造住宅の特徴
木造住宅のメリット
<自然素材の利用>
木造住宅は、自然の素材である木を主に使用します。これにより、室内環境が快適に保たれ、健康に良いとされています。木材は湿度を調節し、空気を浄化する効果があります。
これは、木材が湿度を吸収し、乾燥した環境ではそれを放出する能力によるものです。この自然の湿度調整機能により、室内の湿度が適切な範囲に保たれ、カビの発生を抑制する効果もあります。
また、木材は熱伝導率が低いため、冬は暖かく、夏は涼しく保つことができます。
木造住宅は湿度だけでなく、室温も一定に保ちやすく、快適な家づくりには欠かせない素材になります。
<デザインの自由度>
木造住宅はデザインの自由度が高いというメリットがあります。木材は加工が容易で、様々な形状やデザインに対応可能です。
これにより、個々のライフスタイルや好みに合わせた家を建てることが可能となります。
例えば、開放的な空間を作りたい場合、木造ならではの大きな梁を使用して大空間を作ることができます。
<環境への配慮>
木造住宅は環境に優しいという特徴があります。木材は再生可能な資源であり、CO2を吸収する能力があります。
また、建築過程でのCO2排出量も鉄筋コンクリート建築に比べて少ないとされています。これは、木造建築の製造・施工プロセスがエネルギー効率が良いためです。
木造住宅のデメリット
<耐久性>
木造住宅は、鉄筋コンクリート造りの住宅に比べて耐久性が低いとされています。
特に、害虫による被害を受けやすいという特性があります。これらの要因により、メンテナンスが必要となる頻度が高くなり、長期的に見ると維持費用が高くなる可能性があります。
<防火性>
木造住宅は火災に弱いという大きなデメリットがあります。
火災が発生した場合、木材は燃えやすい素材であるため、火災の拡大を防ぐことが難しくなります。また、火災保険の保険料が高くなる可能性もあります。
<耐震性>
木造住宅は、地震による揺れに対して弱いとされています。
特に、古い木造住宅は現代の耐震基準を満たしていない可能性があり、大きな地震が発生した場合、倒壊するリスクがあります。
しかし、最新の建築技術を用いた木造住宅は、適切な耐震設計がなされているため、このリスクは大幅に軽減されています。
鉄筋住宅の特徴
鉄筋住宅のメリット
<耐久性>
鉄筋コンクリート造の住宅は、その構造が非常に頑丈であるため、長期間にわたって安定した住環境を提供します。
地震や風などの自然災害に対する耐性が高いとされ、大きな力に対しても十分に耐えることができます。これにより、災害大国の日本でも安心して生活することが可能となります。
<遮音性>
鉄筋コンクリート造の住宅は、その構造が音を吸収しやすいため、外部からの騒音を効果的に遮断することができます。
周りの騒音はもちろん、自分の家から出される生活音も外に漏れにくくなるため、小さいお子さんがいる家庭や、楽器を家で演奏するなど、自分の音が気になる方にもお勧めできます。
<防火性>
鉄筋コンクリート造の住宅は、その主要な建材であるコンクリートが不燃性であるため、火災に対する耐性が高いとされています。これにより火災による被害を最小限に抑えることが可能となります。
また、木造住宅より火災保険が安くなる場合もあります。
鉄筋住宅のデメリット
<建設期間>
鉄筋コンクリート造の住宅の建設期間は、木造住宅に比べて長くなる傾向があります。
これは、鉄筋コンクリートの硬化に時間がかかるためです。また、鉄筋コンクリート造の住宅は、その構造が複雑であるため、建設には高度な技術と時間が必要となります。
<コスト>
鉄筋コンクリート造の住宅は、木造住宅に比べて建設コストが高いとされています。
これは、材料費や施工費が高くなるためです。また、修繕や改装を行う際も、木造住宅に比べてコストが高くなる可能性があります。
<居住環境>
鉄筋コンクリート造の住宅は、その構造上、湿度の調節が難しいとされています。これは、鉄筋コンクリートが湿気を吸収しにくいためです。
また、鉄筋コンクリート造の住宅は、その構造が熱を伝えやすいため、冬は寒く、夏は暑くなりやすいとされています。
デザイナーズ物件でコンクリート打ちっぱなしの部屋が人気ですが、夏は熱がこもりやすく、冬はキンキンに冷えてしまうなんてこともよく聞きます。
それぞれの特徴まとめ
項目 | 木造住宅 | 鉄筋住宅 |
---|---|---|
コスト | ◎(低い) | △(高い) |
耐震性 | 〇(良好) | ◎(非常に良好) |
耐火性 | ×(低い) | ◎(非常に高い) |
遮音性 | △(普通) | ◎(非常に良好) |
環境負荷 | ◎(低い) | △(高い) |
建築期間 | ◎(短い) | ×(長い) |
改装の容易さ | ◎(容易) | ×(困難) |
湿度調整能力 | ◎(良好) | △(普通) |
断熱性 | ◎(良好) | 〇(普通) |
耐震性や耐火性など、作りの頑丈さではやはり鉄筋住宅の方に分があるようです。
しかし、改装の容易さ、室温湿度調整などの快適性、またコスパの良さや建築年数では木造住宅の方が優れているという結果になりました。
しかし、これはあくまで一般的な住宅の話になります。
今では住宅の技術革新も進み、鉄筋住宅でも断熱性能が優れていたり、逆に木造住宅でも耐火性に優れていたりなど、ハウスメーカーによって様々です。
今回紹介したそれぞれの特徴を把握し、選んだ住宅がきちんとその弱点をカバーできているのか、または自分たちのニーズとあっているのかを確認することが大事です。