住居のフローリング選び|王道フローリング4選の特徴と価格比較!
- #家づくりのお役立ち記事

住まいを建てる際や大規模なリフォームを行うとき、部屋の基盤となるフローリングの選び方は非常に重要なポイントとなります。フローリングは、部屋の全体的な雰囲気やデザインを大きく左右する要素であり、その耐久性やメンテナンス性、さらには歩行時の感触まで影響を及ぼします。
この記事では、さまざまなフローリングの種類とその特徴、そして価格の違いについて詳しく解説していきます。適切な選択で、長く快適な生活空間を実現しましょう。
- フローリングについて詳しく知りたい人
- 注文住宅でこだわりをもって建てたい人
- できるだけ安くコスパのいいものを探している人
- 高級感のある床を探している人
1.無垢材フローリング

無垢フローリング材は、天然の原木から切り出した一枚板を加工したもので、
最も質の高いフローリング材とされています。
このフローリングは、他の種類と比べて木質感が強く、見た目にも高級感があります。
特に、経年変化によって木の質感が増す特性があり、年月とともにその変化を楽しむことができます。
しかし、無垢のフローリングは、施工後に反る可能性や隙間が生じることがあるため、その取扱いや対策を事前に理解しておく必要があります。また、価格相場としては、一般的に1平方メートルあたり1万円程度からとなっており、他のフローリング材と比べてやや高価です。そのため、選択する際には、その特性や価格を考慮することが大切です。
価格
一般的に高価。
しかし、長期的に見ればコストパフォーマンスが良い。
2.合板フローリング

合板フローリングは複合フローリング材とも呼ばれ、複数の木材の層を積み重ねて作られるフローリング材の一種です。その特徴は、耐久性と安定性に優れている点です。合板は、異なる方向の木の繊維を交互に積み重ねることで、収縮や膨張を抑え、変形のリスクを低減します。このため、湿度の変動が激しい場所や床暖房を使用する場所にも適しています。
合板フローリングは複数の種類がありますので、代表的な2つについて解説していきます。
2-1 挽板フローリング
挽板フローリングは、薄い木のシートを合板や中密度繊維板(MDF)などの下地材に貼り付けたフローリング材の一種です。この薄い木のシートは、無垢材から薄くスライスされたもので、表面には天然木の風合いや質感がそのまま残っています。そのため、無垢材フローリングのような自然な見た目を持ちつつ、合板フローリングのような安定性や耐久性を兼ね備えています。
挽板フローリングの最大のメリットは、コストパフォーマンスの良さです。天然木の風合いを持ちながら、無垢材に比べて手頃な価格で提供されることが多いのです。また、薄い木のシートを使用しているため、木材のリソースを節約するという環境面でのメリットもあります。
しかし、挽板フローリングは薄いため、傷がつきやすいというデメリットもあります。そのため、日常のお手入れやメンテナンスが必要です。また、無垢材のように何度もサンディングして表面を新しくすることは難しい点も考慮する必要があります。
総じて、挽板フローリングは、無垢材の風合いを求めつつ、予算を抑えたい方や環境を考慮したい方におすすめのフローリング材です。選ぶ際は、使用する部屋の用途や頻度、お手入れの方法などを考慮して、最適なものを選ぶことが大切です。
2-2 突板フローリング
突板フローリングは、非常に薄い天然木のシートを、合板や中密度繊維板(MDF)などの下地材の上に貼り付けたフローリング材の一種です。この薄い天然木のシートは、通常0.5mmから0.6mm程度の厚さで、その下には厚手の下地材が使用されます。この構造により、天然木の美しい風合いを持ちながらも、合板やMDFの安定性と耐久性を併せ持つことができます。
突板フローリングの大きな特徴として、無垢材フローリングに近い自然な見た目を持ちつつ、価格が比較的手頃である点が挙げられます。これは、表面に使用する天然木の量が少ないため、コストを抑えられるからです。また、突板の下地として使用される合板やMDFは、湿度の変化に強いため、季節の変動や湿度の高い場所でも安定して使用することができます。
しかし、突板フローリングの表面は薄いため、傷やダメージには注意が必要です。深い傷がついた場合、サンディングでの修復が難しくなることもあります。そのため、日常のお手入れやメンテナンスが大切です。
総じて、突板フローリングは、天然木の温もりや風合いを求めつつ、コストやメンテナンス性を考慮したい方に適しています。選ぶ際は、使用する部屋の用途や頻度、お手入れの方法などを考慮し、最適なものを選ぶことが重要です。
価格
無垢材に比べて安価。
突板フローリングは特に他のフローリング材よりコスパ面で優れている為、多くの住宅で使用されています。こちら下記記事でも詳しく解説していますので、ぜひ併せてチェックしてみて下さい!
クッションフロア
クッションフロアは、ビニール系の柔軟な素材を主体としたフローリング材の一種です。その名の通り、表面にクッション性があり、歩行時の足元を柔らかく感じさせるのが特徴です。また、水に強く、汚れにくいため、キッチンやバスルーム、洗面所などの水回りや子供部屋に特に適しています。
クッションフロアの大きな魅力は、そのデザインの豊富さにあります。木目調や石目調、タイル調など、さまざまな模様や色が用意されており、部屋の雰囲気やインテリアに合わせて選ぶことができます。また、施工が簡単で、DIYでの取り付けも可能なタイプが多いため、リフォームや模様替えの際にも手軽に利用できます。
また、クッションフロアは、防音性や断熱性にも優れています。特にマンションなどの集合住宅での上階からの騒音対策として、また冬場の冷え込み対策として有効です。
ただし、クッションフロアは耐久性に関しては無垢材フローリングや突板フローリングに比べて劣る場合があります。そのため、高い耐久性や長期間の使用を求める場合は、他のフローリング材を検討することも必要です。
総じて、クッションフロアは、デザインの豊富さや施工の手軽さ、水回りでの使用を考慮する場合に特に適しています。選ぶ際は、使用する部屋の用途や頻度、デザインの好みなどを考慮し、最適なものを選ぶことが重要です。
価格
合板フローリングと同じくらいまたはそれよりも安価。
まとめ フローリングの種類と特徴,価格帯
フローリングの種類 | 特徴 | 価格の相場 |
---|---|---|
無垢材フローリング | 自然な質感が魅力。耐久性が高く、長く使える。 | 高価 |
合板フローリング – 挽板 | 薄い木の板を何層も重ねて圧縮。コストを抑えつつ、木の質感を楽しめる。 | 中〜低価格帯 |
合板フローリング – 突板 | 表面に薄い木の板を貼り付けたもの。コストを大幅に抑えることができる。 | 低価格帯 |
クッションフロア | 柔らかく、足触りが良い。汚れにくく、メンテナンスが簡単。 | 低価格帯 |
フローリング選びのポイント
フローリングを選ぶ際は、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
- ・予算: どれだけの予算をかけることができるかを考える。
- ・デザイン: 部屋の雰囲気や好みに合わせて選ぶ。
- ・耐久性: 長く使いたい場合は、耐久性の高い材料を選ぶ。
- ・メンテナンス: 日常のお手入れが簡単な材料を選ぶ。
住まいのフローリング選びは、部屋の雰囲気やライフスタイルに合わせて慎重に選ぶ必要があります。価格だけでなく、耐久性やメンテナンス性も考慮し、最適なフローリングを選びましょう。