子育て中の家庭必見!火災保険に破損・汚損補償を追加するメリット
- #保険のはなし

子どもが家にいると、思わぬアクシデントが起こることがあります。
おもちゃや食べ物、ペンのインクなど、子どもたちの日常の中での小さなトラブルが、家の中の物を破損させたり汚したりすることがあります。そんな時、火災保険に破損・汚損補償を追加しておくと、安心して子育てを進めることができます。
今回はそんな破損・汚損補償の特徴やメリット、加入時における注意点について解説していきます。
- 家を建てようと考えている人
- 子育て世帯の人
- 万が一のトラブルが怖い人
- 火災保険に詳しくなりたい人
1.概要
そもそも破損・汚損補償とはなんなのかという点についてお伝えしていきましょう。
破損汚損補償とは、火災保険の補償対象の1つになります。
火災保険は、主に住宅や家財を火災や自然災害から守るための保険です。
火災保険にはさまざまな補償内容が含まれており、それぞれの補償内容によって、被害の種類や範囲に応じた保障を受けることができます。
補償範囲 | 補償内容 |
---|---|
火災 | 失火やもらい火、放火による火災 |
落雷 | 落雷による損害 |
破裂・爆発 | ガス漏れなどによる破裂・爆発 |
風災・ひょう災・雪災 | 風災・雹(ひょう)災・雪災の損害 |
水災 | 台風や豪雨などによる洪水などの水災 |
建物外部からの物体の落下・飛来・衝突 | 自動車の飛び込みなどによる損害 |
漏水などによる水ぬれ | 給排水設備の事故や他人の戸室で生じた事故に伴う漏水による水ぬれ損害 |
騒擾(そうじょう)・集団行動などに伴う暴力行為 | 集団行動などに伴う暴力行為・破壊行為による損害 |
盗難による盗取・損傷・汚損 | 盗難による盗取(とうしゅ)や損傷・汚損などの損害 |
不測かつ突発的な事故(破損・汚損) | 誤って自宅の壁を壊した場合などの偶然な事故による損害 |
これらすべてを補償内容に入れてもいいのですが、どうしても費用が高くなってしまいますので、基本的には補償範囲を限定することで、保険料を抑えるケースがほとんどです。
こうした中で、汚損補償は、家や家財が汚れや損傷を受けた場合の補償を指します。
例えば、子どもが壁に絵の具で絵を描いてしまったり、ペットが家具を傷つけたりした場合など、日常生活の中での小さな事故やトラブルによる汚損や損傷がこの補償の対象となります。火災保険に汚損補償を追加することで、こうした日常の小さなトラブルにも備えることができ、安心して生活することができます。
2.子育て世代に破損・汚損補償を強くおススメする理由
日常のハプニングに備える

子どもがいる家庭では、日常的にさまざまなハプニングが発生することがあります。例として、テレビにおもちゃをぶつける、壁に落書きをする、カーテンを引っ張ってレールが壊れるなどの事例が考えられます。そんなハラハラで大変な子育てのカバーができるというだけでも選ぶ価値ありだと思います。
現に火災保険の中で最も支払い件数が多い結果になっており、全体の30.7%は破損・汚損による支払いというデータがあります。(三井不動産リアルティ株式会社「保険コンサルティング」より一部抜粋)
高額な修理・買い替え費用の軽減

家具や電化製品の修理代金は意外と高額であり、買い替えが必要となると家計に大きな負担がかかることがあります。破損・汚損の補償を利用することで、このような急な出費を軽減することができます。
補償範囲
建物…外壁・浴槽・キッチン・塀・物置など
家財…家具・電化製品・日用品・衣服など
破損・汚損が火災保険の補償の対象となる事例(金額例)
事故の内容 | 支払い事例 |
---|---|
水道の栓の締め忘れによる水ぬれ被害 | 約580万円 |
ドアストッパーが深く挟まり、床面に傷 | 約160万円 |
子供が友達と遊んでトイレのドア、ウッドデッキに破損 | 約300万円 |
洗面台の洗面ボールに物を落とし、ヒビが入る | 約30万円 |
引越しの準備でテレビを落とし壊す | 約70万円 |
自宅の駐車場で車庫入れ失敗、自宅の壁を壊す | 約40万円 |
自宅のパソコンにコーヒーをこぼし壊す | 約40万円 |
テレビ台から液晶テレビを落とし壊す | 約50万円 |
そもそも保険利用のデメリットがない
破損・汚損の補償を利用しても、保険料が上がることはないため、何度でも利用することができます。これにより、子育て中のさまざまなアクシデントに対して安心して保険を活用することができます。
3. 破損・汚損補償を追加する際のポイント

補償対象の確認
火災保険における破損・汚損補償の対象は、保険会社やプランによって異なることが多いため、契約前に詳細を確認することが不可欠です。具体的な補償対象として、子どもが壁に落書きをした場合や家具を移動させる際の床の傷など、日常的な事故がどの程度カバーされるのかを把握することが重要です。
また、補償の範囲や上限、特定の条件下での補償除外事項など、細かな条項もしっかりと理解しておく必要があります。
補償の上限額
火災保険を選ぶ際の重要なポイントとして、補償の上限額をしっかりと確認することが求められます。
この上限額は、保険がカバーすることができる最大の損害額を示しており、この額を超える損害が発生した場合、その差額は保険者の負担となってしまいます。したがって、自宅の建物や中にある貴重な家財、さらには家族の生活スタイルや頻繁に使用する家電製品などの総額を考慮し、それに見合った補償上限額のプランを選択することが大切です。
特に、高価な家具やアート作品、最新の技術を持つ家電製品を所有している場合、それらの価値を正確に把握し、適切な補償額を持つ保険プランを選ぶことで、安心して生活することができます。
免責条項の確認
免責条項とは、保険の「例外ルール」のようなものです。
具体的には、保険が適用されない特定の状況や事故を指します。例えば、わざと物を壊した場合や、長い時間使って自然に古くなったものは、多くの保険で補償の対象外とされています。
この免責条項を知らないまま保険に加入すると、いざという時に思っていた補償が受けられないという事態になりかねません。だから、保険を選ぶ前に、どんな事故や損害が補償されるのか、そしてどんな場合は補償されないのかをしっかりと確認することが大切です。
特に、自分の生活スタイルや家の状態、持っている物の価値などを考えながら、保険の内容をチェックすると良いでしょう。そうすることで、自分や家族が将来直面するかもしれないリスクに対して、最も適した保険を選ぶ手助けとなります。
4. まとめ
家庭に子どもがいる場合、日常生活の中で予期せぬトラブルや事故が起こる可能性が高くなります。
子どもの好奇心や探求心は、時として家の中での小さなアクシデントを引き起こすことがあります。火災保険の基本的な補償だけでなく、破損・汚損補償を追加することで、これらの突発的なトラブルからも家庭を守ることができます。この追加補償により、家庭の中での安全と安心を確保し、子育ての日々をより快適に過ごすサポートが得られます。保険は、未来のリスクを考慮し、家族全員の安心のための投資として考えることが大切です。