マイホーム建て時はいつ?建てがちなタイミングの思わぬ落とし穴とは??
- #家づくりのお役立ち記事

結婚して家族ができている方々にとって、マイホームを建てる時期を考えることは重要な課題です。例えば、「○○歳で家を建てる!貯金は○○円貯めたらマイホーム探す!」など、具体的な目標を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際には「絶対的なベストタイミング」というものは存在しません。それぞれの家族で、家族構成や周辺環境が異なればもちろん最適な時期も家族ごとに変わってきます。
「じゃあ何を参考に考えたらいいのか」「自分ではなかなか決められない」
そんな方は全国的な平均値を考慮することで、一般的な傾向を把握することはできます。
今回はそんな引っ越しするタイミングにまつわる様々な全国平均値のお話と、よく引っ越しをしがちなタイミングやその時気を付けなければならない注意点について詳しく解説していきます。
- 家を建てようと考えている人
- 建てるタイミングがなかなか決まらない人
- みんながどのタイミングで購入しているか気になる人
- おすすめのタイミングを知りたい人
1.家を買うときの様々な平均
平均年齢

まず大きな指標となるのが、年齢ではないでしょうか?
○○歳までには結婚してマイホームなんて考えている方も多いのでは?日本で家を建てる際の全国平均年齢は、以下のようになっています。

(PDF令和4年度(2022年度)住宅市場動向調査報告書より)
注文住宅で平均年齢43.8歳。これは、安定した収入を得ることができ、一定の貯金を積み上げることができる年齢であり、また家族を持つことが多い年齢でもあります。しかし、年齢だけでなく、経済的な安定感や家族のサポート、自身のライフステージなども重要な要素となります。
平均年収

家を購入する上で一番の悩みと言ってもいいのが、金銭面に対する不安でしょう。
ローンや頭金など考えなければならないことは沢山。そんな中一つの指標となるのが年収です。大体自分と同じくらいの年収の人がマイホームを建てたときとそろそろ自分もかなと思ってしまいますよね。年収と言っても貯金が上手な人や節約家は平均より安い年収でマイホームを建てるでしょうから、あくまで目安程度に見ておきましょう。
家を購入する際の平均年収は以下の通りです。

(PDF令和4年度(2022年度)住宅市場動向調査報告書より
都市圏など、地価が高騰している場所ではやはり平均世帯年収も全国と比べても高いようですね。また、分譲戸建て住宅となると平均的に50万円ほど平均年収も下がる傾向にあります。
これは、住宅ローンの返済能力を考慮した結果であり、年収が高いほど購入できる物件の価格帯も広がります。しかし、年収だけでなく、貯金額や将来の収入見込み、家族の経済状況なども住宅購入に影響を与えます。
その他お金にまつわる悩みはこちらの記事でも紹介しています。ぜひチェックしてみて下さい!
ローンの平均返済期間

(PDF令和4年度(2022年度)住宅市場動向調査報告書より
こちらはローン返済期間の全国平均になります。最新の令和4年度では32.8年とあります。つまり購入時期の平均年齢と合わせるとおよそ75歳まで支払い続けることになります。もちろんあくまで平均であって定年退職で得られる退職金や国民年金などで一気に返済できるので、そこまで長引くことも少ないかと思いますが、70歳近くまで払う場合もあることは頭に入れておく必要があります。
2.みんなはどのタイミングで建てるの??

次はマイホームを建てがちな時期とその注意点をお伝えしていきます。
<新生活を始めたタイミング>
結婚や子育ては、新たな人生の節目となり、新しい住環境を求める動機となります。これらの重要なライフイベントは、新たな家族の成長に合わせて新居を設計する絶好の機会を提供します。
しかし、子供の出産や、今話題のコロナ等の影響でリモートワークが必要になったりすると、「もっと広いスペースがあればよかった」と感じることもあります。また、予期せぬ転勤や引っ越しが必要になった場合、せっかく新築で建てた家を早期に売却する可能性もあります。
新生活だからといって慌てて家を建てようとはせず、本当に今建てて問題ないのかローンや頭金は払えるのかしっかり熟考する必要があります。
<子供の教育の開始>
子供が保育園や幼稚園、小学校に進学する時期も、住宅取得の一般的な動機となるライフイベントです。特に、両親が共に働いている家庭では、出産や幼稚園入園といった早い段階で住宅購入や移住を考慮する傾向があります。
しかしこちらも注意点があります。引っ越し先の地域を考えなければ、子供たちの校区が今までと変わってしまったら友人たちと離れるだけでなく、生活環境は大きく変わります。
小学校から中学は校区が変わらずそのまま同じというケースが多いため、この期間の別校区への引っ越しは避けたいですね。おすすめは高校大学進学時になります。高校や大学は小中と変わり、いろんな地域から生徒が集まるので、大きく地域を変えてもさほど問題ではない為、校区がどうしても離れる場合は高校生になるまで待ってみることをお勧めします。
<子供の自立>
子供が成長し、自立する時期も新たな住宅を求める動機となるライフイベントです。
子供が自立すると、今まで住んでいた住宅では部屋が余ってしまったり、年齢とともに家の中での移動が困難になったりします。この時期に家を建てる場合、高齢期の生活を考慮に入れ、バリアフリー設計や平屋の選択など、これからの生活に適した家を建てることが推奨されます。
注意点として、年金や老後の貯蓄も考えながら住宅ローンを検討する必要があります。
3.早く家を建てるべきor落ち着いてから家を建てるべき?

早く家を建てるメリット
<若いうちの方がローンの審査が通りやすい>
銀行の住宅ローンは、原則として借入から完済までの期間が35年以内で、借入時の年齢と完済時の年齢の合計が80歳以内でなければなりません。そのため、若いうちに借入れを行う方が長期間の借入れが可能となります。
<若いうちの方が長期間住むことができる>
若いうちに家を建てると、その家で長く生活する時間が増えます。自分の好みに合わせた家で長く過ごすことができるのは気分的にも生活充実度が上がるため、大きなメリットだと言えます。
早く家を建てるデメリット
<初期費用が重荷になる>
若いうちに家を建てると、貯金もあまりできていない為、初期費用が重荷になることがあります。特に、結婚や子育てなど、生活費が増えるタイミングと重なると、負担が大きくなることがあります。
<ライフスタイルの変化に対応しきれない>
若いうちに家を建てると、その後のライフスタイルの変化(家族構成の変化、転職や転居など)に対応しきれない可能性があります。あとからゆっくり建てる場合だと、既に自分たちのライフスタイルは固定化されていることがほとんどですから、家づくりも最初に比べると容易と言えるでしょう。
まとめ
今回マイホームを建てるタイミングの基準について様々な視点から解説していきました。
人それぞれ家族構成やライフスタイルなど様々です。この時期が正解などはありませんが、遅すぎるとローン審査で引っかかる場合やあまりその家に住むことができないなどのデメリットもありますが、逆に早すぎると資金面で苦労することになりそうです。貯金やローンの返済予定、家族の都合など自分たちに合ったタイミングを探すことが重要です。ぜひ今回の記事があなたの家づくりの参考になれば幸いです。